■牧草コンサルタンツ株式会社
　　代表取締役社長　牧草　次郎

　昭和３０年創業。私たちは測量・建設コンサルタント・補償コンサルタント業を通じて国土の有効利用と、人の営みの利便性・快適性を追求してまいりました。　戦後復興の流れのなかにあったこの国が、経済大国として変貌を遂げていく激動の時代に、国土建設（くにづくり）と密接に関わりながら歩むことが出来た人生に幸せを感じています。

　 測量会社からスタートをしたこの会社が、「時代ニーズ・地域ニーズ」に応えて公共事業の計画・設計、住宅団地や工場用地の造成・開発申請や土地区画整理事業、下水道、補償調査と総合コンサルタント化していった足跡はまさに「くにづくり」の歩みを反映したものであります。

　高度に発達した一方で、格差が広がるこの国は地域の特性を生かした付加価値の高い社会資本の整備が必要であります。コンサルタントもまたその力量が問われます。私たちは今後とも、「時代ニーズ・地域ニーズ」に応えるコンサルタントを目指します。
ここにきて、私たちの前に大きく立ちはだかるものがある。それは「環境」であります。古代文明が栄えた国々が砂漠化している現実は、私たちに大変重いテーマを投げかけます。今こそ、「くにづくり」で進化した技術と英知を結集して、後の世に恥じることのない「環境立国」を 実現することが現代を生きる人々の責務だと考えます。

　地球は太陽からほぼ１億５千万キロ、太陽から遠くすぎもせず近すぎもせず、現にある距離に位置しため、大量の水を液体の形で 保有する温度環境に恵まれたといわれます。太陽系の中でもっとも地球に似た化学組成を持つ金星は、本来大量に存在したはずの水は、海を形成することなく、熱い水蒸気となって金星を包みこみ太陽からの強い紫外線を浴びてどんどん酸素と水素に分解されてしまったといいます。 また地球よりももっと遠い火星は地球の条件に近いが、平均気温は摂氏マイナス５５度の冷たい乾き切った世界と化しています 。

　 私たちはこの 奇跡といえるような偶然の結果の連続で存在する青い星に生きる幸運に感謝し、自然環境の大切さをポリシーにした「くにづくり・地域づくり」をおし進めていきます。